独りの夜…秒針の音が止まるとき…
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一言日記通信
ホラー生活まっしぐら。
HN:
Ф倉闇乃奈香Ф
年齢:
45
性別:
非公開
誕生日:
1979/05/05
職業:
どうなんでしょう。
趣味:
映画(おもにホラー)
自己紹介:
ホラー大好き。
洋画:28日後…「エンディングが2パターンありバットがいい感じ」
邦画:サイレン「酷評ばかりの中、最後の消化しきれない不快感がわりと好き」
最近の注目:ひとりかくれんぼ「いずれ小説読むつもり」
洋画:28日後…「エンディングが2パターンありバットがいい感じ」
邦画:サイレン「酷評ばかりの中、最後の消化しきれない不快感がわりと好き」
最近の注目:ひとりかくれんぼ「いずれ小説読むつもり」
ホラー短編小説を掲載してます。
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僕の、両手は、真っ赤に染まっている…。
薄暗い闇の廊下、時折ぼんやり光る非常灯の下では、異様な色でてらてら濡れていた。
だけど、そんなことはどうでもいいのだ。
もうすぐアレが動き出す。
もうすぐアレが探しに来る。
僕を追って…。
平和な時間がひどく懐かしく感じた。
こんな廃校なんかに来ないで、大人しく家でTVでも見てるほうが幸せだ。
半泣きになりながら、あたりを見回す…。
腰を低くした状態でソロリ…ソロリ…と廊下の端まで移動する。
頭の中では、友達のある言葉が繰り返し流れていた。
僕がこんな泥棒みたいな格好で不気味な廊下を徘徊する、10時間前。
つまらない授業に飽き飽きしていた友達の古賀修平(こがしゅうへい)と、携帯のメールを使い「ゲーム」の話で暇つぶしをしていた時のこと…。
『めくるめくロマンス!』
僕は修平が送ってきたふざけた題のメールを開く。
『集え!勇者!
今日の放課後に決行決定。
俺の知り合いの他校女子と、お前のイケてる女友達を集めて、
総勢12人でゲームをしようぜ。
料金:割り勘ね。
男友達の厳選は俺にまかせろ。
なお、夕飯含め駅前のお好み焼き屋に6時半集合。
酒が入るため、交通機関や自転車推奨!』
…ようするに女の子と飲みたいだけだろ。
心の中で苦笑しながら、僕は返信メールを打つ。
『のってやるよ。
ただし、お前の知り合い遅刻してくる奴なら帰るぞ』
送信するとすぐにメールが返ってくる。
『らじゃ』
修平の「思いつき飲み会」に付き合うのはこれで何度目だろう。
この大学で知り合い仲良くなると、修平主催の飲み会にちょくちょく参加させられていた。
はっきりいって酒はあまり得意じゃない。
下戸ではないが、酒が入ると何故か食べ物が喉を通らなくなる。
修平は逆で、酒が入ると掃除機の様に手当り次第に皿を空にしていくのだ。
これでは割り勘だと分が悪い。
飲み会に行っても一杯くらいで止めておき、適度にご飯を食べて帰ってくるのが僕のスタンスだった。
いつの間にか机の上に突っ伏して寝てたみたいだ。
壁の時計に目をやる。
授業もあと5分で終わるな…。
飲み会の内容を一応確認しとくか。
僕は携帯をポケットから取り出し、修平のメールを読み返してみる。
『総勢12人でゲーム』
…ゲームって何だ?
さっきは気にもとめなかったが、王様ゲームでもするつもりなのか…。
いまどき王様ゲーム。
僕は携帯をしまうと、チャイムがなるのをジッと待つ。
この時は、逃げ場のない恐怖のゲームになるとは思いもよらなかった…。
ただ、気楽な毎日が過ぎていくと信じて疑わなかったのだ。
≪第二章へどうぞ≫4/11日公開しました。
薄暗い闇の廊下、時折ぼんやり光る非常灯の下では、異様な色でてらてら濡れていた。
だけど、そんなことはどうでもいいのだ。
もうすぐアレが動き出す。
もうすぐアレが探しに来る。
僕を追って…。
平和な時間がひどく懐かしく感じた。
こんな廃校なんかに来ないで、大人しく家でTVでも見てるほうが幸せだ。
半泣きになりながら、あたりを見回す…。
腰を低くした状態でソロリ…ソロリ…と廊下の端まで移動する。
頭の中では、友達のある言葉が繰り返し流れていた。
僕がこんな泥棒みたいな格好で不気味な廊下を徘徊する、10時間前。
つまらない授業に飽き飽きしていた友達の古賀修平(こがしゅうへい)と、携帯のメールを使い「ゲーム」の話で暇つぶしをしていた時のこと…。
『めくるめくロマンス!』
僕は修平が送ってきたふざけた題のメールを開く。
『集え!勇者!
今日の放課後に決行決定。
俺の知り合いの他校女子と、お前のイケてる女友達を集めて、
総勢12人でゲームをしようぜ。
料金:割り勘ね。
男友達の厳選は俺にまかせろ。
なお、夕飯含め駅前のお好み焼き屋に6時半集合。
酒が入るため、交通機関や自転車推奨!』
…ようするに女の子と飲みたいだけだろ。
心の中で苦笑しながら、僕は返信メールを打つ。
『のってやるよ。
ただし、お前の知り合い遅刻してくる奴なら帰るぞ』
送信するとすぐにメールが返ってくる。
『らじゃ』
修平の「思いつき飲み会」に付き合うのはこれで何度目だろう。
この大学で知り合い仲良くなると、修平主催の飲み会にちょくちょく参加させられていた。
はっきりいって酒はあまり得意じゃない。
下戸ではないが、酒が入ると何故か食べ物が喉を通らなくなる。
修平は逆で、酒が入ると掃除機の様に手当り次第に皿を空にしていくのだ。
これでは割り勘だと分が悪い。
飲み会に行っても一杯くらいで止めておき、適度にご飯を食べて帰ってくるのが僕のスタンスだった。
いつの間にか机の上に突っ伏して寝てたみたいだ。
壁の時計に目をやる。
授業もあと5分で終わるな…。
飲み会の内容を一応確認しとくか。
僕は携帯をポケットから取り出し、修平のメールを読み返してみる。
『総勢12人でゲーム』
…ゲームって何だ?
さっきは気にもとめなかったが、王様ゲームでもするつもりなのか…。
いまどき王様ゲーム。
僕は携帯をしまうと、チャイムがなるのをジッと待つ。
この時は、逃げ場のない恐怖のゲームになるとは思いもよらなかった…。
ただ、気楽な毎日が過ぎていくと信じて疑わなかったのだ。
≪第二章へどうぞ≫4/11日公開しました。
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